自分が住んでいる部屋の雰囲気はやはり、落ちつけたり満足できるようなものにしたいものです。賃貸の場合には壁紙などリフォームすることは通常できないので、家具などを工夫して選ぶことになります。そのように住まいのインテリアに凝るようになると、モダン系かナチュラル系かに偏るケースが多くなります。部屋の統一感を出すためにテーマを決めることが必要になってくるからです。自分がどちらの雰囲気が好きなのか分からないような場合、それぞれの特徴について知っておくのも良いものです。
【モダンインテリアとは】
モダンインテリアの持つイメージとしては、白と黒のモノトーンであったり機能的であったりというものがあります。デザイナーズマンションには最も似合うインテリアと言えます。そもそもモダンとは、近代的とか現代的といった意味合いがあります。モダンインテリアを構成する家具は北欧で生まれたものです。そして戦時中や戦後において、家具を製作するための材料が不足していることもあり、機能的でシンプルなインテリアを求める動きが強まってきました。それから北欧独自となるインテリアづくりが盛んとなり、モダンインテリアへと進むことになります。IKEAはその流れをくむお店となります。ただ、そこには単なる機能性やシンプル性だけが残っているわけではなく、どことなく温かみがあります。これは、暗い戦時中の記憶を無くそうと、シンプルな中でも温かさを求める動きがあったことが理由となります。つまり、モダンインテリアは本来、無機質な印象を与えるものよりもシンプルな中に温かさを感じるものなのです。それを頭に入れておくと、モダンインテリアのための家具選びにも役に立つことになります。
【モダンインテリアのためのコツとは】
基本的には家具は直線的であり、色調はモノトーンなものを選ぶことになります。ガラスや金属を含む家具があれば、よりそれを強調することになります。また、モダンインテリアは雑然とした印象を与えないようにすることが必要です。そのために収納にも十分に配慮することが大切です。生活感が出過ぎないように身の回りのものをきちんと収納できるようにする仕組みも考えることが大事です。そして、その中でどこか温かみを感じさせるものを添えるワンポイントがあれば良いことになります。例えば観葉植物を置いてみたり、あるいはモノトーンの中で映えるようなビビッドカラーのクッションなど小物を置いておくと効果的です。間接照明を使うのも、有効な演出となります。
【ナチュラルインテリアの特徴について】
ナチュラルインテリアの特徴となるのは、自然の温もりを感じることと、明るい雰囲気です。家具の素材としては木の質感を感じさせるものや、布を多用したものとなります。木製の家具は光沢を抑えたマットな木材感を感じるものを選ぶことになります。布の素材はコットンやウールを、また色は白よりも淡い色合いのものを選びます。そして多くの色彩を使うよりも、同系色で揃えることで落ち着いた雰囲気を出すように心掛けるようにするのがポイントです。そしてこちらでも、暖色系の間接照明を使うと雰囲気がさらに温かみを感じるものとなります。お気に入りのグッズなどをディスプレイできるような見せる収納を利用するのも効果的です。
モダンもナチュラルも、実はそこに温かみを感じるものが必要であることがわかります。ただペースとなるのがシンプルかつ直線的な印象を感じる家具を使うのか、それとも淡い色彩で自然を感じるような明るさを与えるものかの違いがあります。どちらかといえばモダンは活動力や創造力を、ナチュラルは癒しを求める人に合うとされています。自分がどちらかを考えながら、どちらがしっくりくるのかを考慮することが必要となります。